もういちど、5W1H(4) 出来事または解決策

(再掲)6W4Hを分類すると

6W4Hはおおまかに①背景・理由の説明である「なぜ」、
②場面・状況・対象の説明である「いつ」「どこで」「だれが」「だれに」、
③出来事や解決策の説明である「何を」「どうやって」「いくらで」「どれくらいの期間で」「どれくらいの量」の3つに分類できる。

③出来事または解決策(何を、どうやって、いくらで、どれくらいの期間で、どれくらいの量を)

What(何を)と4つのHowは、現在に視点を合わせると「何が起きたのか、何が起きているのか」という、出来事の説明を行う要素になる。
また、未来に視点を置くと「今後どうしていくか」という、解決策・改善策を説明する要素になる。
順番に見ていこう。

○何を(What)

いま「何が」起きたのか、今後「何を」やるのか。
他の項目をいくら説明しても、「何を(What)」の説明がなければ、何をしたいのかが分からない。
英語で「so what?(だから何なの?)」というフレーズがあるが、まさにその通りで、「何を(What)」はどんな文章にも必ず必要になる。

○どうやって(How)

たとえば「何が、何を(What)」で、ダイエットをやると決めたとしよう。
どうやってやるのか、方法はたくさんある。
それを説明するのが「どうやって(How)」だ。

Whatでいま「何が起きているのか」を説明する、つまり現在の視点であれば必要はない。
しかし、未来の視点、つまりWhatで「今後どうしていくか」を説明するのであれば、その未来をどうやってたぐり寄せるかという「どうやって(How)」の観点からの説明は必須となる。

○いくらで(How Much)

何をやるにしてもお金がかかる。Howで壮大なプランを語っても、それを実行するだけの予算がなければ絵に描いた餅でしかない。
特にビジネスに絡む内容であれば、いくらかかるのか(How Much)は避けて通れない。
予算がないのであれば、「どうやって(How)」にさかのぼり、内容を変更しなければならないだろう。

○どれくらいの期間で(How Long)

方法(How)が妥当で、予算(How Much)も問題ないとしても、
極端な話それが実現までに100年以上かかるようなものであれば、実行する意味がないかもしれない。

現在の視点から考えると、「何(What)」が、「どれくらい過去から(How Long)」続いてきたかという説明になるし、
未来に向けた視点で考えれば、「何を(What)」を「どうやって(How)」、「どれくらいの期間(How Long)」続けるのかという説明となる。

「いつ(When)」との違いは、時間を一直線の矢印だと考えると、ある「点」を説明するのが「いつ(When)」で、
点ではなく長さを表すが「どれくらいの期間で(How Long)」ということになる。
ただし、このあたりの区分にはそれほど厳密にならなくてもいい。要はきちんと説明できればいいのだから。

○どれくらいの量を(How Many)

金額や期間はわかっても、量がわからなければ対処できない。
それを行うのに1,000万円かかるとして、年収1,000万円の人が一人必要なのか、年収200万円の人が5人必要なのかで準備はまるで違ってくる。
1,000万円の高級品をひとつ売るのと、千円のものを一万個売るのとでは、そのやり方はまったく異なるはずだ。
というわけで、「どれくらいの量を(How Many)」を押さえておかなければならない。

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