思考法その3〜アイスは人を凶暴に?【第三変数の無視】

ある調査によれば、アイスクリームの売上が増加すると、その町での犯罪発生率は上昇するらしい。ということは、アイスクリームには人は凶暴にさせる成分が入っているのだろうか?

アイスは人を凶暴にするのか?【第三変数の無視】

もちろんそんなことはない。

このような間違いは「アイスクリームの売上げ増」と「犯罪発生率の上昇」の両方に影響を及ぼしている「気温の上昇」を見逃したために起きる。

図1

気温が上昇すれば、アイスの売上げが増える。気温が上昇し過ごしにくくなれば人はイライラし、犯罪の発生率も増える、という理屈になる。

人間は、ある出来事A(ここではアイスの売上げ増)と同時に出来事B(犯罪発生率の上昇)が発生すると、短絡的にその二つを結びつけて「AだからBだ」と判断してしまう傾向がある。
AとBに影響を及ぼしている出来事C(気温の上昇)が存在しないかどうか、立ち止まって考えてみることが重要だ。

コンサルタントとしての考え方

コンサルタントの現場では、素早い判断が求められることがままある。
場合によっては、その判断が企業、社長、社員の命運を分けることだってある。
目の前で起きている出来事の関連性は本当にあるのか、見逃している出来事があり、それが間接的に影響を及ぼしていないかどうか、冷静な視点から判断しなければいけない。

コンサルタントは自分の発言に対して、なぜそう言ったのか理由の説明が常に求められる。
「なんとなく」や「経験からくるカンで」などとクライアントに言うのであれば、その人はコンサルタントではなく、単なる占い師だ。

思考法その1〜自分に甘く、他人に厳しく(基本的帰属錯誤)

思考法その2〜ウチの会社は特殊(内部集団の過剰評価) 

思考法その4〜努力は必ず報われる?【欠落したケース】

思考法その5〜叱れば成績が伸びる?【平均への回帰】

思考法その6〜いじめられる側にも責任が?【公正世界仮説】

関連記事

  1. 多数の筆

    全ての情報は加工されている

  2. 視点を変える(2)〜人称を動かす

  3. システム思考(4)〜ループ図(その3)

  4. 可能と不可能、それを識別する知恵

  5. 「改革が足りない」というマジックワード

  6. 思考法その1〜自分に甘く、他人に厳しく(基本的帰属錯誤)

最近の記事 おすすめ記事
  1. 2018.12.17

    CTIの導入
  2. 旅行、出張
  3. 2018.12.15

    秋の公園

読書記録(ブクログ)