「処世術は舞踊よりも角力(すもう)に似ている。
なぜならそれは攻撃、しかもまったく予期せぬような
攻撃に対しても用意して、びくともせずにかまえて
いなくてはならないからである」マルクス・アウレリウス「自省録」 7章61節
踊るように、優雅に仕事ができれば、それに越したことはない。
圧倒的なビジネスモデルがあればそれができるのかもしれない。
ただ当社にはそこまでのものはない。
こちらがいくら上手くダンスを踊り、悦に入っていても、
悪意を持つ誰かに追突されることもあるし、
場違いな場所で踊っていると、踊りが下手だとヤジを飛ばされることもある。
マルクス・アルレリウスは処世術について踊りよりもむしろ角力に似ていると言った。
踊りにも似ている、しかし、それよりも角力に似ている、と。
紀元2世紀のローマには会社組織はなかったが、もし当時それがあったらマルクスはきっと同じことを経営に対しても語っただろう。
上手くいってる時は、優雅に踊る。
誰かが攻撃してきたら、それをびくともせずに受け、きちんと反撃する。
相手が攻撃してきたことを後悔するくらいに。
残念ながら、この世のなかには良い人ばかりが居るわけではない。