陽気に、単純に

ネガティブな思考に支配されていたら、何もできなくなってしまう。
常にバカみたいに陽気に振る舞え、というのではない。段階がある。

計画(思考)の段階では、悲観的に考える。あらゆる可能性と対応を想定し備える。
実行(行動)の段階では悲観的に考えない。「これだけ準備したのだから」と、楽観的に事を構える。
その方がうまく行く。

また、物事を複雑にしすぎるのも良くない。
世のなかは複雑なのは事実だが、そのなかで自分が影響を及ぼせる範囲なんてたかが知れている。

私は会社を経営していて、100%株主かつ代表取締役だけれども、
自分の会社で起きるすべてのことに影響を及ぼせるわけではない。
できることはごくわずかだ。

数多い仏教書のうちでも最も古い、つまりブッダの肉声に近い言葉が収録されている「スッタニパータ」にはこうある。

心が沈んでしまってはいけない。またやたらに多くのことを考えてはいけない。
腥(なまぐさ)い臭気なく、こだわることなく、清らかな行いを究極の理想とせよ。

ブッダのことば(スッタニバータ) 中村元訳 七十七節

できるだけ、陽気かつ単純に。
状況を楽しみながら、問題を一つずつ片付けていきたい。

関連記事

  1. 人格の陶冶

  2. 価値観の違いで済ませるなら、議論の意味がない

  3. 主人公ではなかった

  4. 成果が先、思想や哲学はあとでいい

  5. それは祈りか物乞いか

  6. 自分を商品にし、しかるのちに自分を消す

最近の記事

  1. 病気、風邪、寝込む
  2. 2024.07.16

    今はもうない

読書記録(ブクログ)