真の暗闇

仕事の合間に、岐阜県は関市の「関善光寺」を訪ねた。

九州の中小企業である当社に、こうやって遠方からも声をかけていただけるのは本当にありがたい。
近場の競合よりも良いサービスを提供しなければいけないなといつも思う。

日本唯一の卍字型戒壇巡り – 関善光寺
https://www.seki-zenkoji.jp/kaidan/

いわゆる胎内巡りだ。自宅の近くにもあるが、そちらは暗闇を進んだ先に
地獄絵が描かれた壁画があったり、それなりにエンターテインメントだ。

こちらは何もない、真の暗闇。真っ暗な中を、手すり(紐)を頼りに進んでいく。
複雑に入り組んだ49メートルを抜けると、光の世界に還ってくる。光のありがたみがわかる。
現代社会において真の闇を体験することはほぼない。
視覚を制限されることで、他の感覚が鋭敏になることを実感した。

触るとご利益があるという仏性の鍵(錠前)にも無事触ることができた。
一切の罪が消滅しお願い事が叶うとか。罪が消滅したのはありがたいが、
願い事と言われても特に思いつかなかった。
願い事がないというのは、現状に特に不満がないということだろう、
もしくは何が不満なのかすらわかっていないほど消耗しているのか。

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