過去の過ちを認めるのは難しい。どんなに人格者だとしても、だ。
サンクコスト、コンコルド効果、色々な呼び名があるけれど、
過去の選択や投資が無駄だったとは思いたくはない。
だったらどうする?無理やりにでも正当化する。
「当時は仕方なかった。」
「効果はごくわずかだったが、ゼロではなかった。」
「その証拠は嘘だ、データがおかしい、ロジックが不十分だ・・・・」
しまいにはこんなことを言い出す。
「これは趣味でやってたのだから、実益など最初から考えてなかった」
「最初から失敗すると思っていた」
「皆の啓蒙に役立った」
色々な言い訳があるものの、煎じ詰めれば
「自分の過去の選択や投資を何が何でも否定したくない」
ただそれだけだ。
過去の自分を守るためなら、どんな嘘だって、屁理屈だって言ってみせる。
誰かに突っ込まれても、大声で叫び続けて、相手が諦めるのを待つ。
これはもちろん経営においてやってはいけない悪手だ。
過去から学ばず、すでに見えている失敗をひたすら続ければ、
事業が継続できる可能性は低くなる。
資本力のある大企業ならまだしも、中小企業ならなおさら。