1930年代後半。当時の近衞内閣は、戦時における国民の動員体制を構築すべく、「新生活体制」というキャッチフレーズを使ったそうだ。
あれ、最近よく聞くキーワードに似ているような・・・
ちなみに、営業時間短縮、行列の自粛の指示も出たらしい。
あれ、これもデジャブが・・・・気のせいだろうか。
「ガス」マスクをつけて行進する女学生の写真も残っている(「暮らしのファシズム」表紙より)。
今は医療マスクで済んでいるけど、少しコースが違っていたらこうなっていたかもしれない。
最近めっきり聞かなくなったが、「医療従事者にエールを!」というのも、「兵隊さんよありがとう」と根は同じように思える。
世紀を跨いだせいか、千人針が拍手(オベーション?)へと、道具立てが少し変わったようだけれど。
戦時中、戦局が悪化して本土空襲が始まってから、つまり、当人たちに被害が及び始めてからもなお、みんなは「兵隊さんよありがとう」と言っていたのだろうか?千人針を送っていたのだろうか?
おそらく、それどころじゃなくなったのではないか。
そういえば、最近「エール」も誰もしていないし、言わなくなった気がする。医療崩壊は相変わらず言われているのだけれど。
恐怖に駆られたら、人は、昔も今もやることはそれほど変わらないなと、しみじみ思う。