権力を与え、試される

たいていの人は災難は乗り越えられる。
本当に人を試してみたかったら、
権力を与えてみることだ。

ー エイブラハム・リンカーン

自分が中小企業診断士の資格をとって「先生」と呼ばれ出した頃、
それと自分が初めて人を雇用したとき、この言葉を思い浮かべた。
零細企業のちっぽけなそれではあるが、権力には違いない。

権力を与えられた際に、その人の人格が試される。
濫用はしないか、権力を使って無茶を通そうとしないか。
権力を持ったものとしての義務を果たそうとするか。

サラリーマンをしていた頃は全く出世できなかったし、部下もいなかった。
独立して士業として活動し、社長になって、もってしまったささやかな権力。

「社長の指示だから従え」と言ってしまって、激しく後悔したこともある。
そんなことを言ってしまうのは、説明能力や忍耐力、信頼の不足でしかないからだ。

きちんと運用できているのか、「テスト」に合格したのか、自分ではよくわからない。
権力を持つことが向いていないのは、痛感しているが。

関連記事

  1. 商人たれ

  2. 「何か変だな」に注目する

  3. 「議論が尽くされる」ことはあり得ない

  4. 社長の怠慢三つ

  5. ITが記憶の再生を強制する

  6. プログラマーだったから

最近の記事

  1. 2024.04.26

    世間の評価
  2. バックアップ、プランB

    2024.04.23

    雨が降っても
  3. 2024.04.15

    メンテナンス

読書記録(ブクログ)