どこから集めたのか、どのような方法で集めたのか

先日読んだ本からの引用。

名目賃金や実質賃金といった経済統計について留意すべきは、
それらの指数を導き出すための調査では
従業員5人未満の事業所は対象となっていないということです。

端的にいうと、経済的な苦境にもっとも追いやられた
零細企業の実態が、名目賃金や実質賃金の調査には反映されていないのです。
-日本の国難 中原圭介著

名目賃金や実質賃金のデータを見て、
「改善しているな」と思っていた。
しかし、それはあくまで大企業や中堅企業の話であって、
5人未満の事業所(つまり、小規模事業者)はそもそも
カウントされていないらしい。

ということは、現実社会の一部を切り取ったものであり、
全体を反映しているものではない、ということだ。

データを見るときには、
それを作成するために集めた「元データ」まで
考慮しないと、判断をまちがってしまう。

アンケート結果なども同じだ。
偏った母集団から集めたデータは、やっぱり偏ってしまう。
また、質問の文章の書き方、質問の順番、選択肢の作り方ひとつで
その結果は容易に変わってしまう。

結果だけを見て何かを判断するのは早計だ。
そのデータの母集団は何か?
どのような方法で集められたものか?

そこまで理解して初めて、
「活きたデータ」になる。

関連記事

  1. パズルを組み合わせる

    経営資源を列挙し、その一部が失われることを想像する。

  2. インバウンドの内容

  3. 経営コンサルタントにとっての「設備投資」

  4. 議論を終える際に忘れてはならないこと

  5. 雑草、たくましい

    雑草は強くない(ポジショニング戦略)

  6. 勝つための算段をしているか?

最近の記事

  1. 2026.03.05

    出せない
  2. 2026.02.26

    現状把握
  3. 2026.02.25

    今年は小説を
  4. 幽霊、おばけ、モノクロ

読書記録(ブクログ)