経営コンサルタントにとっての「設備投資」

クライアントが大規模な設備投資を行った。

生産ラインの自動化が進み、仕事がラクになったと喜んでいた。
資金調達時の事業計画作成のお手伝いをさせていただいた私としても大変嬉しい。

競合他社と比較して品質(機械化による精度向上)、コスト、納期すべてにおいて優位に立つことができ、実際に受注も増えている。

社長いわく「他社に先んじて設備投資を行い、競争優位を確保していかないと生き残れない」。

確かにそうだ。

さて、われわれ中小企業診断士(経営コンサルタント)はどうだろう?

何千万もする機械を購入する必要はない。よく言われるように、パソコンとケータイがあれば起業できる商売だ。
しかし、それではただ起業した、というだけ。
最初の数年は既存の人脈や過去の知識・経験の切り売りでなんとかなる。

しかし、継続し競争に勝ち残るためには、IT機器の導入や研修の受講、情報の購入(有益な情報はいまでも対価が必要だ)、知的生産が効率的に行える環境の整備・・・といった「設備投資」を続けていかなければならない。
もちろん、そのためにはカネがかかる。きちんと利益を出す必要がある。

設備投資に躊躇すれば競争相手に先を越されるのは、中小企業診断士だって変わらない。
何年も前のPCを取り出して「最近動作が重くて・・」とぼやいている中小企業診断士に、仕事を任せたいだろうか?(ちなみに、当社ではPCの好不調にかかわらず、約18ヶ月で強制的にPCを買い換えている)

製造業なら計画的な設備投資は当たり前。中小企業診断士はサービス業ではあるが、製造業から学ぶことは多そうだ。

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