よどみなく流れれば

一人でやっていたころは、自分の好きにしていました。
顧客リストは自分がわかればいい。業務の進め方も、顧客に合わせて最適な方法を選べば良い。
それで何の問題もなかった。

それから時が経ち、今は10名以上のスタッフを雇用して業務を行っています。
業務の進め方が案件によってまちまちのままだったら、スタッフは何をするにしても一度私に確認を取らねばならず、非効率です。

スタッフが気を利かせて作業を進めてくれていても、「ああ、この顧客は特別対応で**の処理が入るんだよね、やり直して」なんて言われたら、スタッフの士気もだだ下がりです。
「**さんしか知らない」「$$業務は@@さんじゃないと」という発言がよく出る組織は、その個人なり業務が「ボトルネック」になってしまい、組織の能力を100%発揮できなくなる。

なのでシステムを作っています。SE出身なので自分で構築するし、いろいろなクラウドサービスも積極的に試します。
業務を極力標準化し、誰が何をやっているかが見えるようにし、途中から担当が変わっても業務を上手く回せるように。

この規模の会社としては不釣り合いなほど情報投資をしています。様々なクラウドサービスの利用料だけでひとりあたり月間4万円は越えているでしょう。
なぜそこまでするかというと、個人の能力や頑張り、善意に頼ったシステムが容易に崩壊することを知っているからです。

仕事が淀みなく流れる組織が作れればいいなと思っています。
いまのところ一番の「淀み」は、重要な機能の開発を後回しにし続けている自分なのですが。

関連記事

  1. 法人番号と会社法人等番号は違う

  2. 業務フロー

    ミニマムインターベンションの思想を経営コンサルティングに

  3. ロボット

    アナログ時代の郷愁

  4. じっくり話合う

    営業活動は顧客との「第ゼロ回」の打合せ

  5. 悪い戦略の四つの特徴

  6. 統計の読み方(2)_処理編

最近の記事

  1. 2023.06.07

    急がずに
  2. 値引きはしない

カテゴリー

読書記録(ブクログ)