経営において重要なのは、「これが失敗したもう終わり」という局面を作らないことだ。
「この融資が下りなかったら会社がつぶれる」
「この案件が取れなかったら」
「トップ営業社員が辞めたら」
「大口取引先から切られたら」
このような状況に陥ってしまったら、自分の会社なのに他者にコントロールを委ねざるを得なくなる。
だから、必ず代替案、つまりプランBを用意しておく。
#プランCやプランDなど複数の代替案を用意できるなら更に良い。
融資が下りなかったらどうするか?案件が取れなかったら何で補う?トップ営業社員が辞めても会社を回すには?大口取引先から切られても会社は維持できるか?
プランBを考えておけば、ある程度の事態を「想定内」の範囲で対処することができる。
この道しかないと叫びつつ、プランBを用意しておく
「この道しかない」という言葉は、従業員を鼓舞する効果はあるだろう。
それは、島までやってきた船を焼いて不退転の決意を示したローマの時代から変わらない。
もっともシーザーだって、負けた場合にどうするかの「プランB」は用意していたと思う。
そのことは、敢えて部下には伝えてなかったかもしれないけれど。
プランBが思いつかないのなら
どう考えてもプランBが思いつかないとしたら?
もしかしたらあなたは「プランBが存在しないほど、既に追い詰められて」いる状態なのかもしれない。
しかし、当事者以外の専門家の視点で事業を眺めれば、「有効なプランB」が見つかる可能性はまだある。
経営コンサルタント(中小企業診断士)が力を発揮するのはそういう局面だ。