エビデンス(証拠)はあるのか?とはよく聞かれるが、
その程度の確かさについてはあまり突っ込まれない。
新聞に載ってたから正しい、という訳でもなければ、
偉い学者が言っているとか、成功した経営者が言っているからといってそれが真実でもない。
何でも良いので数字で説明すれば、なんとなくそれで納得してしまう。
その数字の信憑性や、情報の出どころ、解釈の仕方などについて細かな説明を求める人はまれだ。
実際には怪しいエビデンスが跋扈しているわけで。
**一位!という触れ込みを詳しく調べると、自社調べだったり、聞いたこともないような調査機関の調査だったり。
年間何100社を支援するコンサルという自己PRを見て、日割りで計算したら一日も休まずに毎日3社を支援しないと計算が合わない、ということもあった。
コンサルという単語がどこまでのサービスを表すのか、社長とじっくり話あうのか、セミナー参加者も全てコンサルしたことになるのか、その定義によって真実は変わるのだろう。曖昧な言葉(特に横文字)には本当に注意しないといけない。
またこんな話もあった。経営コンサルタントの方で、前職のサラリーマン時代に営業として高い業績をあげ、そのノウハウを指導する、という人。
私は営業経験がないので、純粋にすごいなと思ってその方の話を聞いていた。
あるとき、たまたま仕事で彼の元上司と同席することがあった。話のネタにと思い彼のことに触れると、
「そういえばそんな奴居たね。全然目立ってなかったけど。業績もそんなに良くなかったよ」
・・・生きていくというのは、とても辛いことだ。自分で自分を騙さなければいけないのだから。
とにかく、実績の自己PRは多少割引いて評価するべきなのだろう。
誰もが納得できる客観的な評価というのは難しい。私のもっている中小企業診断士の資格や、認定支援機関としての実績(公的機関のサイトに公開されている)は一つの客観的な評価と言えるだろうけれど、自分でいうのも何だがこれだってどこまで信用できるか疑わしい。
少なくとも、過去のある時点でかなり勉強したこと、これまでたくさんの仕事をしてきたことの証明にはなるだろうが。