「俺の意見を支持する情報ばかりだ、やっぱり俺の考えは正しいのだ」というのであれば、一歩立ち止まって考える必要がある。
何かを検証する際に、自分の意見に同意する情報ばかりを集め、反対する情報は無視または集めようとしない傾向のことを「確証バイアス」と言う。
A党の支持者は、A党の活動を賞賛する記事ばかり目に付く。逆に、対立政党であるB党が良い事をしたという記事は目に入らない。
ある車が欲しくなると、街中でやたらその車ばかりを見かけるようになるのも、確証バイアスのせいだ。その車が突然増えたわけではなく、「気にするようになったから、よく発見してしまう」だけだ。
経営においても、確証バイアスに囚われてしまうと反対意見が「見えなく」なり、合理的な判断が阻害されてしまう。
100%正しい選択など世の中にはない。あると言っている人が居るのなら、彼は詐欺師か、もしくは無知かのどちらかだ。
もし自分の選択が「100%正しく」見えるのであれば、見落としがあると疑った方が良い。