飲食店を予約しておいて、連絡なしにキャンセルする客が多いという話をききました。
コース料理を予約した上でキャンセルされると、その廃棄ロスたるや洒落になりません。
そのお客のために座席を確保しており、予約がなかったら断らずに済んだ当日客からの売上もあるでしょう。
飲食店の経営者との世間話がずっと心に残っていたところ、久しぶりに読んだ名著「影響力の武器」にひとつの解決策が載っていました。
予約客に「はい」と答えさせる
予約係が電話を受けたとき、「変更がありましたらご連絡ください。」と言うことを辞めさせました。
代わりに、「変更がありましたらご連絡いただけますか?」と相手に訪ね、答えを待つようにさせたのです。
これによって、店に現れない予約客の割合はすぐに30%から10%に減ったそうです。
–影響力の武器 第二版 139p
予約係が電話を受けたとき、「変更がありましたらご連絡ください。」と言うことを辞めさせました。
代わりに、「変更がありましたらご連絡いただけますか?」と相手に訪ね、答えを待つようにさせたのです。
これによって、店に現れない予約客の割合はすぐに30%から10%に減ったそうです。
–影響力の武器 第二版 139p
予約客から「わかりました」という承諾を引き出すことで、予約客の連絡なしキャンセルの数値が減ります。
これは、自分で発言したことの一貫性を守ろうとする人間の習性を利用した、ある種の心理トリックです。
事例は米国のものなので、本邦でもそのまま適用できるかどうかはわかりません。
ただ、電話での受け答えを変えるだけでコストもまったくかかりませんし、試す価値はあります。