事務所の天井は高い方がいい(カテドラル効果)

天井の高さは、人間の心理に影響する。創造性と具体性に。

「デザイン・新25+100の法則」に寄れば、天井の高い部屋は創造性を、低い部屋は具体性を必要とする作業に向いている。
これを「カテドラル効果(Cathedral Effect)」(カテドラルは聖堂の意味)と呼ぶ。

天井の高い部屋は、抽象的思考や創造性を活性化するようで、商品性能評価をさせれば、評価者は総合的な特色に注目する。研究開発などの用途にも良さそうだ。商品を販売するのであれば、顧客の想像力を働かせる必要のある住宅リフォーム店などが適している。滞在時間が長くなる効果があるのでカジノの天井も高い。

逆に、天井の低い部屋は、具体的で細部に向かう思考を活性化するようだ。商品性能評価では特定の機能に着目される。手術室など緻密な作業が必要になる部屋は低い天井が適している。コンビニやファーストフードなど、目的がはっきりして滞在時間が短い店舗にも向いている。

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では、天井の高い部屋とは何メートル以上を指すのか?低い部屋とは?この本ではそこまでは言及されていない。
おそらく個人差もあるだろう。その個人が「高い」と思えば、それは天井の高い部屋だと言える。

ちなみに、当社の天井は2mちょっととやや低い(と、私は思っている)。集中して仕事をするには最適なのだろう。
しかし、創造性あふれるアイデアが欲しい時は、カテドラル効果を考えれば事務所を抜け出して天井の高い所、例えば九州国立博物館などのベンチにでも移動した方が良さそうだ。

天井が存在しない、事務所の屋上や公園などでも創造性は高まるのだろうか?根拠はないものの、私は経験からYESだと思う。

そういえば仕事が煮詰まった時は気分転換のために事務所の屋上へ行くことが多い。
知らないうちにカテドラル効果を活用しているのかもしれない。

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