君の名は

パズルのラストピース

滑舌が悪いのかもしれない。もしくは印象が薄いのか。

よく名前を間違えられる。私の名前は米倉だが、
米沢さんとか、米村さんとか、米山さんとか。
あまり気にならないし、「いや米倉です」と間違いを指摘すると相手も気まずいだろうから、「はい何でしょう」と答えるようにしている。
いずれ間違いに気づくだろうし、気づかないとしても、特に問題はないと思っている。

法人名もしかりだ。当社の社名は「株式会社フロウシンク」なのだが、
これまでも電話で社名を名乗った際に、いろいろな社名を創造?された。

  • フロウシング(寝具メーカーではない)
  • フリージング(厨房機器メーカーではない)
  • フクロウシンク(猛禽類ではない)
  • フクシンロウ(中華料理店ではない)
  • フローキュービック(もはや何の会社かわからない)

いろいろなパターンの聞き間違いがあるもので、「そうきたか!」と、笑顔で聞いている。

単なる記号に過ぎない

名前を間違えられると不快に思う人が大多数だと思う。
自分が軽んじられた、と思うらしい。
それだけ自分のアイデンティティを大事にしているのだろう。

私も人や会社の名前を間違えることのないよう注意しているし、間違えたのであれば謝罪する。

ただ、これが自分のことになると、まったく気にならない。
名前は識別のための単なる記号と思っている。極端に言えば「Z506号」みたいな無味乾燥な呼称でも問題ない。
名前に法則性はないので、間違えても仕方がないだろうと思うし、米倉を米沢と間違えたからといって、その後の会話に何の影響もない。

15年以上前、新車を購入する際に「ナンバープレートの番号を有料で希望の数列にできますが?」とディーラーの営業に促された。
なぜそんなことをしなければならないのかわからなかった。
ナンバープレートの数字は記号であり、自分に由来のある数列になったからといって何のメリットもない。
4桁くらいの数字なら誰でも暗記できるだろうし。
営業には「単なる記号なので、追加の費用まで払って希望の数列にする必要性を感じません」と回答したら、変な生き物を見るような目で見られた。

当時は若かったので、自分が少数派であることに気づいていなかった。今ならもっとやんわりと断ると思う。

名前を間違えるのが怖い人は、「御社」「先生」「社長」という便利な言葉があるので、それを使えば大概の場面では問題ない。
大事なのは声をかけた後に話す内容そのものであって、名前と顔の記憶力テストをしているわけではないのにな・・・と思うのだが、間違えるとその後の雰囲気が悪くなり、まとまる話もまとまらなくなるとしたら、気をつけるに越したことはないだろう。

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