バスから降りてもらった人たち

自分と自分が作った会社に関わった人たちを幸せにしたい。
これはきっとほとんどの社長がそう思っているのではないか。

でもこれは全くの理想論であって、現実はそううまくは行かない。
関わった人を不幸にすることもある、残念かつ悲しいことでははあるけれど。

この1年で3人の人間を解雇した。

当然理由があってのことだ。
会社として彼ら彼女らを雇用し続けることは組織崩壊のリスクがあると判断した。
もちろん解雇された当人にも主張があるだろう。
視点によって、光の当て方によって、見える景色は異なる。
当人たちから見たら、ひどい会社だと憎んでいるかもしれない。

しかし、残念ながら全員の要望を聞くことはできない。
会社にはカラーがあるし、ポリシーがある。
いくら有能だとしても(実際に有能な方達だったと思う)、そのポリシーに違反し、また改善しようという気の無い人たちを雇い続けることはできない。

どこかで線引きをして、誰かに嫌われないと、会社の存続が脅かされてしまう。
誰か一人の(一時的な)不幸を気にして解雇を躊躇えば、もっとたくさんの人が(長期的に)不幸になるだけだ。
嫌われるのはイヤだけど、やるしかない。それも重要な社長の仕事。

時々、辞めさせた人たちのことを考える。
一旦「(株)フロウシンク」というバスに載せたけど、途中下車してもらった人たちのことを。
願わくばどこかで別の、もっと自分に合ったバスに乗っていてくれればいいと思う。

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