誰か検証しているの?

また外出自粛とか、営業時間短縮とか。

人間というものは、正しくないと
わかっている事柄でも信じることができ、
やがてその間違いが露見すると、
厚かましくも事実の方を捻じ曲げて
自分を正しく見せようとする。
この作業を何万回も繰り返せる。

ジョージ・オーウェル

(余談だが、ジョージ・オーウェルの作品なら「1984」よりも「動物農場」の方が気に入っている)

私はもうこの2年、現状に疲れてしまったので、あまり考えないことにした。
もはや状況は変わらないのであれば、所与の条件として受け入れ、そこからいかに利益を得るか、いかに巻き込まれないか、損しないかを考えることが賢明だと思うことにした。
不遇をかこつ人たちのことが気になるが、どうやら大多数の人々は、自分が安全だと思えるならそれでいいようだ。

企業で何か施策を行う場合、それが効果があったかどうかの検証を行う。お金を使っているのだから当たり前だ。
それが健康や安全に関することだったとしても変わらずそうだ。
国はどうなのか?誰か検証したのか、誰か意見を訂正したのか。
行政が大好きな「PDCAサイクル」が回った形跡が見当たらない。

大塚英志著「暮らしのファシズム」によれば、日中戦争の折にも外出自粛、行列の自粛、飲食店の営業時間短縮が指示されたそうだ。
誰かの陰謀だと言いたいのではない、歴史に学ばない愚か者がする意思決定はいつも変わり映えしないということなのだろう。

悪い人は誰一人としていない。みんな責任をとりたくないだけだ。

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