社長を縛れるのは社長だけ

税理士の髙井法博先生が書いた「会社成長のセオリー」という本に、
(株)あみやき亭の佐藤社長(当時)との対談が掲載されていた。

講演を依頼する髙井先生に対して、佐藤社長はこう答えて固辞する。

私は社長になった時に決めたことが3つあります。
一つは外車に乗らないこと、
一つは社長室を持たないこと、
もう一つは、講演をしないことです。

中小企業の社長は、株主でもある。
業績が良ければ、利益が出ていれば、それをどう使うかは社長の勝手ではある。
役員報酬をどれだけ上げても、責められることはない。

社長を縛れるのは社長だけだ。佐藤社長も、そう考えて自分にルールを課しているのだろう。誰に言われるでもなく。
もちろん自分で作ったルールなのだから、いつだって破ることはできる。これは自分が「どういう社長になるか」という問題でもある。

私個人で言えば、外車に乗るのは構わないと思う。(今乗っているのはホンダのスーパーカブだけど)
社長室を持つことはおそらくないだろう。利益を産まないし、社員と距離ができてしまえば、悪いことでしかない。
講演は、経営や補助金に関するセミナーは業務の一環なのでやるが、
自社のことや自分の半生について話してくれと言われれば、断ると思う。
それは自己顕示欲や承認欲求を満たすかもしれないが、利益にはならないから。

私も自分で作った、自分を縛るためのルールがいくつかある。
社員に伝えているルールもあれば、そうでなく自分しか知らないルールもある。
個人としてはやりたいことでも、社長としてはやらない、やれないことがある。
逆に、個人としてはとてもやりたくないことでも、社長としてやるべきことなら、どんなにストレスでも、やる。

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