自分で選択できる範囲が多いほど、幸福感は増す。
「選択の自由」が幸福感に 神戸大2万人調査 :日本経済新聞
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神戸大の調査によれば、「自己決定は健康や人間関係に次いで幸福感に影響を与えている」そうだ。
まずは心身の健康と安定した人間関係。その次に来るのが「自己決定」、つまり選択の自由、自分で自分の行動を選べることだと。
「所得」より「自己決定」
自己決定は、「所得と比較すると、約1.4倍強い影響があった」。つまり、所得も幸福感に影響してはいるが、それよりもむしろ選択の自由が重要だということだ。給料が高いけれど言われた通りのことしかやれず、いちいち上司への確認が必要な仕事と、給料は(相対的に)低いけれど、仕事のやり方を自分で選べるそれとを創造してみれば、なんとなく合点がいくのではないだろうか。
ちなみに、「学歴は統計的に有意な結果が出なかった」とのこと。
この調査をどう活かすか
会社経営をしている身としては、給料を上げるのはもちろんだが、「仕事のやり方を各人が選べる」ような業務の仕組みを構築することを検討せねばなるまい。
もちろん、「自己決定」よりも幸福感に影響を与える「健康」と「人間関係」にはより配慮しつつ。
幸福感が落ち込む世代
気になるのは「35~49歳では、他の年齢層に比べて幸福感が落ち込む傾向にあった」という調査結果だ。
これは、以前読んだ「ハピネス・カーブ 人生は50代で必ず好転する」という書籍にも同様の記載があった。
私はこの年齢層であり、自分でも知らないうちに、幸福感が落ち込んでいるのかもしれない。50歳以降は幸福感が勝手に上がっていくのであれば、嬉しいのだが。