スタッフから「これが欲しい」と言われたとき、
躊躇なく買える会社でいたいと思っている。
もちろんなんでも会社で買える訳ではない。
生産性向上に繋がるもの、たとえば高性能なパソコンとか、
ウェブサービスの利用料とか、便利な文房具とか。
これら、導入すればほぼ間違いなく仕事がしやすくなるものに関して、
資金的な理由だったり経営者の自分の主観的な判断で否定せず、
「まずは買ってみる」というスタンスで臨みたい。
提案が却下される会社
ある会社に勤めていたころ、生産性向上に関するいろいろな提案をしたのだけれど、
設備投資、といっても数万だが、お金のかかるものは全て却下された。
作業の標準化など、お金のかからない提案に関しても、いろいろ難癖がつき結局導入されなかった。
(仕方がないので自腹で設備を購入した。それでも文句を言われた)
それがとても不満だった。
費用対効果は十分なはずなのに、なぜ投資をしないのか不思議だった。
いま思えば、その会社は残業代を払っていなかった(裁量労働制)ので、
設備投資をして生産性を上げるよりも、スタッフに長時間労働を強いた方が合理的、という判断だったのだろう。
生産性向上を続けるために
自分が経営者になったので、どんな設備投資をするかは自分で決定できる。
生産性を向上させる、スタッフが働き安くなるためのモノはどんどん導入するのが、
自分の会社の方針だ。
もっとも、これを継続するためには資金が必要だ。
きちんと売上をあげ、利益を出し続けること。
もし手元資金に余裕がなくなれば、自分も過去に勤めていた会社の社長と同じ様に、
理由にならない理由をつけて設備投資を拒否するようになるかもしれない。
「日本には大和魂がある。だから今の設備でがんばれ」みたいな、
謎の精神論を主張するようになるかもしれない。
そのような非合理な対応は自分の価値観としては許容できない。
なので、頑張って稼ごうと思う。