東京都現代美術館でサム・フランシスの絵画の展示があるということで、出張ついでに観に行った。
この作家の作品を最初に見たのは門司の出光美術館だったと思う。それまでは抽象絵画に全く興味がなかった(意味がわからなかった)のだが、複数の色で周辺部を額縁のように塗った、中心部は真っ白な絵を見て、衝撃を受けた。うまく表現できないが、「禅」とか「宇宙」みたいなものを感じてしまった。
それから作品集を買ったり、ポスターを事務所に飾ったりして今に至る。
あれは30代前半の頃だったので、すでに15年以上は経過しているが、今でも同じような気持ちにとらわれる。
他の作家が描いた抽象絵画には全然ときめかない。不思議だ。