山道を歩くことの効用

曲がりくねった道

先日、大分県くじゅうの「坊ガツル」へ行ってきた。

福岡から九重(くじゅう)登山口まで車で2時間、そこから徒歩で山を登り、湿原を抜けて2時間半かけて到着。
車は所有していないので、カーシェアリングサービスの「タイムズプラス」を利用した。
家から徒歩3分の駐車場で借りられるので、自家用車がなくてもまったく不自由していない。
12時間借りて1万円前後だった(ガソリン代込み)

登山と瞑想

登山をしていると、思考がシンプルに研ぎ澄まされていくのがわかる。
ふだん舗装された道路を歩いているときとは、脳内の状態が明らかに違う。
おそらく、足をどこに置けばいいのか、目の前の石は安定しているか、土は軟らかくないかといったことを常に考えながら歩いているので、雑念が入り込む余地がなくなるのだろう。
ある意味、瞑想みたいなものだ。

生まれて初めて、キツツキが巣作りを、つまりくちばしで木に穴を開けているのを見た。
くちばしと木の当たる「コッコッ」という音が森に響いていた、美しい音色だった。

仕事に関するアイデアもいくつか面白いものが出てきた。
こういうときにさっとメモできるスマホがあるのは本当に便利だと思う。

自然と対峙すれば、人間関係の悩みが消える

坊ガツルに行くと、いつも村上春樹の「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を思い出す。
作中に出てくる塀に囲まれた世界と、山に囲まれた盆地である坊ガツルをなぜか重ね合わせてしまう。

10年くらい前だろうか、人間関係でゴタゴタがあってとても疲れていたときもここに来た。
坊ガツルの平原に座り、しばらくぼーっとしていたら「なんだ、たいしたことじゃないじゃないか」と悟り、下界?に戻ったのを覚えている。

今回は特に人間関係で揉めたわけではなく、純粋に観光で来たつもりだったのだけれど、結局、いろんなアイデアをもらうことができた。

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