最後にサプライチェーン補助金を紹介します。
これは今年(2020年)から新たに設定された補助金で、最大150億円の補助金額と、大企業でも利用可能なところが注目を集めました。
予算
まずは予算です、2108億円。
前年は2200億円+860億円(後に増額)=3060億円だったので、約3割ほど少なくなっています。
2020年は補正予算の予備費を使って予算追加を行いました。2021年も同じようなことができるかは不明です。
事業目的・概要
事業目的・概要です。これを見る限り昨年と大差ないように思います。
一点だけ気になるのは、「生産拠点」という言葉は出てくるのに、「物流倉庫」という単語が見当たらないことです。
昨年は生産拠点だけでなく物流倉庫も対象となりました。そのため、医薬品等の物流倉庫建設にこの補助金を利用した企業もあります。
来年は物流倉庫は対象になるのでしょうか?「生産拠点「等」」とあります。「等」に、物流倉庫が含まれているのか否か。現時点では不明です。
補助金額、補助率
補助金額については昨年と変わりないようです。上限額については明記されていません。
昨年と同じなら150億円ですが、個人的にはもっと上限を低くし、よりたくさんの中小企業に採択を出して欲しいと思います。
事業イメージ
こちらも昨年と同様のイメージです。
やはり物流倉庫について言及がありません。これは詳細発表を待つしかないと思います。
サプライチェーン補助金の特徴は建物の建設費用も対象になることです。
そのため事業期間も数年と他の補助金よりも長い。
来年度以降の工場建設を検討されている方は、今後の動向を追っておいた方がいいでしょう。