審査途中で予算が追加になり、そのため採択が遅れていた「サプライチェーン補助金」、先週末にやっと発表となりました。
みずほ情報総研 : サプライチェーン対策のための国内投資促進事業(令和2年5月公募) 採択事業
当社支援先の結果
当社支援先は1社採択されました。かなり大きな金額を申請していたので、無事採択され安心しています。
残念ながら不採択だった企業も多数あります。
初めての補助金で五里霧中の中、さまざまな資料を提出いただくなど短期間で尽力してもらったにもかかわらず成果を出せず、本当に申し訳ありませんでした。
他の補助金やコンサルティングメニューなど、今後もご協力させていただけることはあるかと思います、引き続きよろしくお願いいたします。
採択率
今回は先行審査(1次)と、本審査(2次)がありました。
発表された資料によれば、それぞれの採択率は以下の通りです。
申請企業数 | 採択数 | 採択率 | |
先行審査(1次) | 57 | 90 | 63.3% |
本審査(2次) | 146 | 1,670 | 8.7% |
本審査は特に狭き門でした。これは予算が860億円追加された上でこの採択率です。
サプライチェーン補助金の採択結果、公表を延期 経産省 | レスポンス(Response.jp)
仮に予算の追加がなければ、採択率は5%を割り込んでいたと思われます。
採択結果分析
採択結果を元にいくつかの切り口から分析をおこないました。
採択結果のPDFをエクセルに変換し、1次と2次のデータを統合、BIツールのTableauで分析を行っています。
都道府県別採択数
まずは都道府県別の採択数です。兵庫県が一位となっています。
九州だけを切り出してみました。
福岡県でも3社、大分・宮崎・鹿児島はゼロとなっています。
もちろん、申請者がいなかっただけかもしれませんが・・・・
地図へマッピング
都道府県別の採択数を日本地図へ配置しました。色が青く、円が大きい方が採択数が多い都道府県です。
中央近くの都道府県の採択数が多いですね。
1次と2次での採択数の推移
採択数を1次と2次で分けて、都道府県別に並べました。
業種分類別
業種分類別にランキングを作成しています。
製品・部素材名
製品・部素材別にランキングを作成しています。
来年はどうなるのか
さて、来年はサプライチェーン補助金は実施されるのでしょうか?
倍率の高さを見れば「企業が求めている補助金」であるとも言えるでしょう。
また、仮に新型コロナウィルスが落ち着いたとしても、サプライチェーンの強靭化・国内回帰など再構築のニーズは無くなりません。
また、来年も予算がつき、公募があったとしても、応募条件が厳しくなる可能性について、
日経の記事で財務省筋の情報として示唆されています。
「甘すぎた」サプライチェーン補助金 後味苦い財務省 :日本経済新聞
追加の情報が出れば、またこのブログないし顧客に送付しているメルマガでお知らせします。
ーー
今回分析した高解像度ファイルや元データが必要な方は、当社までお問い合わせください。