客先常駐はしない・させない

10年以上前に勤めていたコンサルティング会社は、
客先に常駐して業務を行うのがポリシーだった。

担当するクライアントが決まりプロジェクトが始まれば、
翌日からはクライアントの会社に朝から直行、
机か会議室を借りて、一日そこで作業。定時になったら
自分の事務所に戻り、資料作成等を行う。

顧客の近くに常に居るからこそ、
くみ取れるニーズもあるし、力関係含む社内の状況も把握できる。

ただ、働く方のストレスはかなりのものだった。
コンサルに入った初期段階ではその会社の従業員は大抵否定的だ。
常にクライアントに見られており気を抜けないし、
いつどんなことで声をかけられるかわからない。

そういう仕事のスタイルを経験した私の結論は
「これは単なる仕事してますアピールだな」だった。

クライアント先で情報収集することは正しいが、
常駐までする必要はない。情報を集めたら事務所に持ち帰り、
集中して作業した方が効率的だ。
要はメリハリがないのだ。

クライアントの満足度は高いかもしれない。
ただ、送り込まれるコンサルタントは疲弊するし、
満足度を除いた業務としての純粋な費用対効果が犠牲になっていると感じた。

いまは自分で会社を経営している。
自分がかつてやらされ、嫌だったことをスタッフに強制することができるほどサイコな性格ではない。
だから、自分の会社でスタッフを客先に常駐させることはない。
それが単なるアピールに過ぎず、生産性をむしろ下げてしまうことを、身を以て体験したから。

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