十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない
ー アーサー・C・クラーク(小説家) –
これは全くその通りで、スマホなんて、昔の人が見たら魔法にしか見えない。
でもみんな、何の不思議もなく使っている。テクノロジーの塊だけれど、そんなことは気にせずとも使える。
本当は中にはCPUなんて入ってなくて、小さな魔法使いがいるのだ、と言われても、昔の人なら信じるかもしれない。
スマホを分解する人なんてごくわずかだろうから、実際には中に何が入っているかわかったもんじゃない。だって自分で確認したこと、ないでしょう?
技術を駆使する人がやることは、そうでない人から見ると魔法に見える。
当の本人からすれば、より便利な方法を使っているだけだ。
知っているか知っていないか、知っていたとして、それを気軽に使ってみるかどうかが、人生の生産性を大きく変える。
使わないと言う選択もいい、それもまた人生だ。好きにすればいいと思う。
それは自分の寿命を短くしているのと同じ意味なのだけれど、気にしない人は気にしないのだろう。
ところで冒頭に引用した有名な箴言は、実は「クラークの三法則」の一つであることはあまり知られていない。
- 高名で年配の科学者が可能であると言った場合、その主張はほぼ間違いない。また不可能であると言った場合には、その主張はまず間違っている。
- 可能性の限界を測る唯一の方法は、その限界を少しだけ超越するまで挑戦することである。
- 十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない。
3が有名だが、1と2もなかなか含蓄がある。