「御社はそれだけ補助金に詳しいのだから、自社でバンバン取ればいいじゃないか」と時折クライアントから言われます。
自社で補助金は取らない
(株)フロウシンクは、自社の方針として「補助金を自社では取らない」と決めています。
なぜか?
これだけたくさんの企業の補助金取得に対して支援をしていれば、いろいろな情報も入ってくるし、経験も蓄積していますので、自社で出してもそれなりに採択されるのではないかと自負?はしています。
中小企業診断士としての矜持
しかし・・・
当社の代表取締役は、中小企業診断士という公的資格を持っています。
中小企業診断士は、国家公認の経営コンサルタントです。
いわば、国の代理人的な側面もあるわけで、そんな当社が補助金を受給するのはインサイダー取引のようで気が引けます(※診断士だからといって他の方よりも情報面で優遇されているわけではありません、あくまで心情的に、です)。
利益相反
また、クライアントからフィーをいただいて補助金の支援をしている以上、自社で同じ補助金に申請することはクライアントの競合になることを意味します。仮に当社は採択され、クライアントが不採択だったとしたら?クライアントとしてはあまり気持ちのいいものではないでしょう。当社としても恐縮してしまいます。
コンサルティング企業が補助金をもらってはいけない道理はありませんので、他社がそうする分にはまったく構いません。
そこは価値観、もっといえば事業理念の違いなので、良い悪いという話ではないと思っています。
当社だって、厚生労働省が出して居る雇用関係のいわゆる「助成金」に関しては、従業員の雇用に伴いしっかりと申請しています。
自社のことより、一社でも多く支援したい
上記理由により、当社が自社名義で補助金を申請することは今後もありません。
自社の申請書を書く時間があるのであれば、その時間を一社でも多くの中小企業が補助金をもらうことができるよう支援することこそが、当社の責務であると認識しています。