「いま何をやっているか?」
これは経営者なら誰でも
簡単に答えられる質問だろう。
しかし、逆の質問、つまり、
「何をやっていないか?」と
問われると言葉に詰まるのではないだろうか。
戦略のキモは「やらないことを決める」こと
経営において、やりたいことすべてはできない。
金も人も、時間も足りないからだ。
大企業なら資本力にものをいわせて
全てをやることもできるだろう。
しかし、中小企業にはそんな資源はない。
なので、「何をやるか」だけでなく、
「何をやらないか」、言い換えれば、
何を犠牲にするか、そこで空いた資源を
どこに投入するか、という考え方が必要になる。
ブルーオーシャン戦略における
戦略マップというツールは、まさに
この「やらないことを」決めて、
「やること」に特化するところにある。
#戦略マップについてはいずれ別の記事で書く。
QBハウスという理容店は、
やること(10分での散髪)を絞り、
やらないこと(洗髪、カラー、パーマなど)を
ばっさり捨てた、わかりやすいケースだろう。
#余談だが、QBハウスの給与は
#通常の理美容室よりも高く、
#サービス残業もないと聞いた。
やっていないことなんていっぱいある、
と思うかもしれない。
それは、「単にやれていないこと」だ。
大事なのは、「敢えて」やっていないことは何か、
そして浮いた金や時間を「やっていること」に
投入できているか、ということ。