今月は忙しかった。
従業員にも「フロウシンク史上最も忙しい」と
話したのを覚えている。
とはいえ、忙しいというのは多分に感覚的なものだ。
忙しいと思っていたけど、実は全然働いていなかった
ということだってありうる。
#中小企業診断士(経営コンサルタント)は疑り深いのだ。
人間の記憶や感覚はあてにならない。
なので、データで見てみよう。
労働内容の「見える化」
創業した頃からずっと、自分が使うパソコンには
「Rescuetime」というアプリを入れている。
[blogcard url=”https://www.rescuetime.com”]
これは、自分がパソコンでどのアプリを立ち上げて、
何のファイルをどれくらいの時間触っていたのかの
統計を取ってくれるものだ。
業務割合から考える、効率化の余地
4月の労働時間を見てみる。
263時間。働き方改革何それ?という労働時間だ。
実際にはセミナーや書類作業もあるので、それらの
パソコン上で作業していない時間を入れれば、
労働時間はもっと増えるだろう。
過去9年間のデータを見ると、
これまでで最も月の労働時間が長かった。
昔は一人でやっていた。
今は従業員がいるので、
作業を分担しているのにも
関わらず過去最高の数字。
「フロウシンク史上最も忙しかった」
というのが、データからも明らかになったわけだ。
うち、仕事時間は37%で、全体の4割程度だ。
メールなどのコミュニケーションや
スケジュール調整などに24%、
つまり全体の4分の1の時間を使っている。
この部分は改善の余地があるように思う。
例えば、メール文章の簡略化、チャットツールの
利用方法の見直しなど。詳細はこれから詰める。
そして、この忙しい最中にも、
9%はニュースサイトを見ていたという
残念な事実も明らかになった。
資料作成のための調査も兼ねているのだろうが、
この時間はもっと減らせるはずだ。
週単位のデータ分析
4月は特に最終週が忙しかった。
金曜日が少ないのは、車で移動した時間があったからだ。
土曜日は久しぶりに自宅で過ごせた。
それでも週のうち68時間はパソコンの前に居たようだ。
ソフト毎、ファイル毎の詳細分析
このアプリは、ソフトウェア毎、開いているファイル名毎の
統計も確認できる。
4月は、(PC上での)仕事時間の3分の2、
人生の4分の1を、
ワードを使った資料作成に
費やしていたようだ。
どのファイルをどれくらいの時間
触っていたのかを見ると、
いろいろな発見がある。
自分では大変だったなと思っていた
クライアントの資料が、
意外に作業時間が短かったり、
すぐに終わったと思っていた資料に
実は思っていた時間の2倍かかっていたり。
自分の感覚が本当に当てにならないな、
というのがよくわかる。
無料で使えるソフトなので(一部機能は有料)、
興味のある方は使ってみてはどうだろう。
「実は自分が思っているほど働いていなかった」
という、残酷な事実が明らかになるかもしれないけれど。