雑用のすべて

社長の仕事ってなんだろう?
「経営の重要な意思決定」とか「ビジョンや戦略の策定」とか、
「投資判断」とか、響きのいい言葉が返ってくるだろう。

社長をしたことがない人からは。

私を含め、中小企業の社長を何年かやっている人たちは、
上記はもちろん社長の重要な仕事であると認めているが、
実際にやっていることの8ー9割は「経営のうち、定型化できていない業務全て」だと答える。

要は、ていのいい「雑用」、と言うこと。

ルールが明確であれば、社員に作業を任せられる。
そうでなければ、社長がやる。一回こっきりの業務であれば社長がやった方が早い。
社長より仕事ができる社員が(稀だが)存在したとしても、
最終の意思決定は社長に委ねざるを得ないのなら、社長がやるのが最も合理的だ。
もしそれが繰り返し発生する業務なのであれば、社長が一通りこなし、ルール化したのちに社員に渡す。

「好きなことだけ」したいのなら、独立するのではなく、大企業で専門職になった方が賢い。
私は中小企業診断士だが、やってることのほとんどは営業とマーケ、あとは資金繰りで、世間一般が想像するようなコンサル仕事は全くしていない。

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