やる気は感情の問題ではない

森博嗣の「集中力はいらない」
を読んでいて気になった一節。

やる気が感情だとは、あまり感じません。

やる気というのは、この苦労をすれば、
将来きっと楽になる、きっと良いことがある、
という推測に基づいた計算です。

ようするに理屈というか、論理なのです。

とにかく大事なことは、やる気ではなく、
やるかやらないかなのです。
そして、やるために必要なものは、計画です。

計画を立てたら、あとは、
監督の自分に叱られつつであっても、
嫌々であっても、それをするしかない。

この段階に至れば、あとは本当に実行あるのみで、
あまり考えなくても良く、悩むことも少なくなりますから、
楽なルーチンになるはずです。

「やる気は感情ではなく論理」という視点は初めてで、
とても新鮮に思えた。

やる気がわかないという状態は、
「なぜそれをしなければいけないのかがわからない」
という状態なのかもしれない。
だとすると、音楽で気分を盛り上げる、
栄養ドリンク(に入っているカフェイン)を飲む
といった行為ではやる気は出ないのかも。

「理由」が明確になれば、
やる気は自然とついてくる。
あとは、計画を立て、それにしたがって実行する。

計画実行の段階では、もう「理由」について
考える必要はない。
理由について考え続けると、思考の袋小路に落ちてしまう。
実行あるのみだ。

実行フェーズに入れば、つまり何でもいいから
手を動かしていれば、やる気は自然に
出てくるという話もある。(作業興奮)

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