シビアな世界

当社のメイン業務は補助金申請の支援だ。
この仕事、結果がはっきりと出てしまうという意味で、かなりシビアなものだと思っている。

通常のコンサルティング業務なら、コンサルティングの結果が良かったかそうでなかったかは明確にはならない。
コンサルのアドバイスが良かったかも知れないし、アドバイスがなくても自然に改善したかも知れない。
アドバイスの効果はごくわずかで、たまたま同時期に頑張った従業員がいた結果かも知れない。
時折揶揄されるが「成功したらコンサルのおかげ、失敗したらコンサルの言う通りにしなかったから」みたいな状況になってしまう。

一方、補助金支援の成果は明らかだ。採択されるか、されないか。
どんなに素晴らしい計画を書いても、手厚いサービスで企業から感謝されても、採択されなければ、報酬はもらえない。

結果は公的機関のホームページで公開され、誰でも閲覧することができる。嘘はつけない、ハッタリもきかない。
あえて公的機関のホームページに自社を掲載しないことで実績を隠す方法はあるが、内実を知っているものからすれば、
「ああ、あの人は実績がないか、採択率がひどく悪いから非公開にしているんだな」と容易に推測できてしまう。

こんなに結果がわかりやすい業界はあまりないだろう、強いていえばプロスポーツだろうか。
そんなシビアな業界でビジネスをすることを選んだのは自分なので、文句は言えないのだけれど。

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