(株)フロウシンクは、特定の業種に特化していません。
なぜなら、業種に関する知識は、最前線で命を削って仕事をしているクライアント様が一番詳しいと考えるからです。
私が経営コンサルタントとして提供できるのは、業種の特殊な知識ではなく、外部の情報や経営・ITに関する知識、思考法などの汎用的なメニューだと考えています。
とはいえ、業界の基本的な知識を理解した上で打ち合わせに望んだ方がもちろん効率がいいわけです。
新しい業界のコンサル依頼を受けた時には、必ず「業種別審査事典」を確認するようにしています。
業種別審査事典とは
業種別審査事典とは、業種毎の業界情報分析、審査のポイントを数ページにまとめたものです。
主に金融機関が活用しています。何に使っているかというと、融資先の審査を行う場合の基礎資料です。
金融機関の方もあらゆる業種に精通しているわけではないので、業種別審査事典を見て業界の事情を把握するわけです。
全国の金融機関、シンクタンク、実務家のノウハウを結集した全面刷新版。新規業種を大幅拡充、計1472 業種を収録。
業界動向や業務・商品知識はもとより、最新のデータ・情報に基づいて徹底分析された記載が充実。
(発行元であるきんざいHPより引用)
業種別審査事典情報の入手フロー大幅に簡略化
業種別審査事典は大きめの図書館に置いてあります。
私もこれまでは天神にある経済図書館ビズコリにて辞書のような本を広げて索引から該当する業種を探し、
コピー、事務所に持ち帰って熟読していました。
事務所からの移動時間も考えるとそれなりのコストとなっていました。
今回、思い切ってDVD-ROM版を社費で購入することに。
これで事務所のパソコンから業種別審査事典の情報を簡単に検索することができるようになりました。
情報にお金を払う
このように、個人的には経営コンサルタント(中小企業診断士)必須といってもいい業種別審査事典ですが、値段が高い。
20万弱の投資となりました。
この他、帝国データバンクのコスモスネットにも入会、クライアント企業の競合企業の調査(一回数万円)も行っています。
経営コンサルタントは仕入は必要ありませんが、良質な情報を入手しようと思えばそれなりにカネと手間がかかります。
我々中小企業診断士は、つまるところ、かたちのないもの(情報)を販売しているわけです。
ネットで誰でも調べればわかることをまとめてはい終わり、のような安易な仕事はしたくありませんし、それでは価値なんて出せません。
読書(年間80万円前後の投資)もそうですが、能力のある中小企業診断士で居続けるために、
情報にかけるコストを惜しむことだけはすまい、と考えています。