ビジネスモデルを描いてみよう(3)〜「提供価値」何ができるのか?

前回からの続き。

顧客にどんな価値を与えるのか

前回「顧客」は誰かを決めた。
事業ドメイン、「誰に」「何を」「どのように」で言うところの「誰に」を決めたことになる。
次は「何を」提供するのかを考える。
ビジネスモデルキャンバスでは「提供価値」と呼ばれる。

顧客にどんな価値を与えているか?
当たり前であるが、顧客の欲しがる商品・サービスを提供しなければビジネスは成り立たない。
「価格が(他社と比較して)安い」というのも価値だろうし、高品質なサービスも価値だ。

大きく分けると二つの方向性がある。
「喜びを与えるか」「痛みを取り除くか」だ。

他にも、以下のような視点がある。

  • 新規性:顧客も知らなかった新しいニーズを満たす物。登場当時のスマホなど
  • パフォーマンス:商品・サービスの性能を上げることで価値を生み出す(CPUの速度が50%アップ!)
  • カスタマイズ:オーダーメイドであなただけの商品を(オーダースーツ)
  • 効率化:従来は1時間かかっていた仕事が20分で
  • デザイン:著名な**氏のデザインする・・・
  • ブランド:言うまでもないでしょう
  • 価格:ただ安いだけでなく、費用対効果に優れているか
  • コスト削減:この装置を付ければ水道代が半分に
  • リスクの低減:保険ですね
  • アクセスしやすさ:店舗の立地条件など
  • 快適さ、使いやすさ:ウェブページや製品の使いやすさ

他社と違う「価値」を

重要なのは、他社とちょっとでも違う価値が提供できるかだ。
同じ価値しか提供できないのであれば、あとはどちらが安くできるかの勝負になる。

どんな会社だって、不毛な価格競争には巻き込まれたくないだろう。
そうならば、「提供価値」について、じっくりと考える必要がある。

どんなに考えても、他社と同じ「提供価値」しか思い浮かばない?
だったら、他の面で差別化すればいい。
次回説明する「チャネル」や「関係づくり」が、差別化のポイントとなる。
(つづく)

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