経営資源は「人・モノ・金」だと言われる。
最近はこれに「情報」や「デザイン」を加えることもあるようだ。
さらに「時間」を加えることも。
もう少し細かく分類してみると
「人」は、「社長」「従業員」「外部協力者」などに分けられると思う。
「モノ」だったら「生産設備」や「オフィスなどの勤務環境」、「商品/サービス」といったところだろうか。
「金」は自己資金と外部からの借入のおおきく二つに分けられる。
人は経営資源ではない?
社員を経営資源と呼ぶとはけしからんという方も居る。
人材ではなく、人財である!というのも同じ発想からの言い換えだろう。
それはそれで素晴らしい考えなのだろうが、
主観を交えてしまうと分析の精度が落ちるように思う。
社員を大切にすることと、経営資源を分析することは別に考えるべきだろう。
時間軸で整理する
人・モノ・金・情報(含むデザイン)・時間を整理してみよう。
まずは人(社長)の「こういうビジネスがしたい」という意思から始まる(当たり前だが)。
社長は自己資金を貯めるか、金融機関等から資金調達を行うだろう。
その資金を使って、設備投資を行い、人を雇い、情報を仕入れる。
設備(モノ)と人、情報、仕入れ(金)を使い、商品・サービスを創造する。
それらを販売するのは、「情報(顧客情報やマーケティングテクニック)」を活用する「人」だ。
販売で得た利益(金)は、「人・モノ・金・情報・時間」に再投資される。
中小企業は「情報」と「時間」をうまく使え
一般的に中小企業は大企業と比して経営資源が乏しいといわれる。
金(資金力)も、人材の質も設備の性能も、大企業には敵わないだろう。
しかし、情報と時間に関しては、中小企業でも大企業と十分互していける。
得た情報を短期間でビジネスに繋げるためのフットワークの軽さ、意思決定の速さというのは、
大企業にはない強みであり、それを活かさない手はない。