仕事をするということは、言い換えれば「誰かに、何かの物品・サービスを、何らかの方法で提供している」ということだ。
これは、格好良く言えば「ビジネスモデル」だ。
ビジネスモデルを図で表すためのツールとして、近年は「ビジネスモデルキャンバス」が使われることが多い。
なぜ使われるのかというと、感覚的にわかりやすく、使い勝手がいいからだ。
私はいま、福岡市が実施している、大学生向けの起業シミュレーション企画「ビズチャレ」のアドバイザーとして大学生の支援をしているのだが、自分が担当している学生にビジネスモデルキャンバスを描かせたところ、30分ほどで書き上げることができた。
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ビジネスモデルキャンバスとは
ビジネスモデルキャンバスとは、複雑なビジネスの「儲かる仕組み」を9つの要素に分けて、ビジネスの見取り図を作るためのツール(道具)だ。
比較的新しい手法で、日本では2012年に発売された「ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書」で紹介され、一大ブームとなった。
9つのブロック
具体的には、9つのブロックにわかれた表(キャンバス)を埋めていくことで、自社のビジネスの特徴や、足りない箇所・うまく連携できていない部分などを明らかにする。
当初はビジネスモデル、つまり企業における商売の仕組みを分析するための手法であったけれど、その汎用性の高さから個人の仕事や人生の分析にも使えることがわかり、実際に活用されている。(詳細は、「ビジネスモデルYOU」という書籍を参照)
ちなみに私は、2年ほど前に一般社団法人ビジネスモデルイノベーション協会の講習を受講し、ビジネスモデルキャンバス活用のノウハウを身につけている。
次回から数回にわけて、ビジネスモデルキャンバスで使われる9つの項目について解説していきたいと思う。