先日、某クライアントとの会話。
新しいプロジェクトが始まりそうなので、その下打ち合わせ。
クライアント(以下「ク」)「***という案件なんですが、成功報酬でどうでしょうか?」
米倉(以下「米」)「わかりました、では###万円で」
ク「それくらいでいいんですか?」
米「今回は億単位の金額が動く案件なので、いつものようにパーセンテージでいただくとちょっともらいすぎだなって思って。###万円は、私の作業量を考えると妥当な金額だと思います」
ク「それだと先生の取り分が少ないので、###万円プラス@パーセントでどうでしょうか?」
・・・クライアントに報酬の増額を勧められてしまった。
サービスの値付け
中小企業診断士のサービスには明確な形がない。
税理士なら試算表や決算書、確定申告という成果物を顧客に提供する。行政書士でも司法書士でも、大抵の士業は何らかの成果物があり、ある程度だが報酬の相場がある。
中小企業診断士は一般の経営コンサルタントと同様、提供するサービスの差が激しい。
価格もまちまちで、成果物のカタチも各々でずいぶん異なる。
なので、自分の提供するサービスにいくらの値段をつけるかはいつも悩む。私も経営者であるので、報酬は高くもらえるに越したことはない。しかし、サービス内容に比してあまりに高い価格をつけてしまえば、クライアントは不満を持ち、離れてしまうだろう。
今回のように、クライアントから値下げではなくむしろ報酬の増額を要求されるというのは、自分が値段以上のサービスを提供できているのだと感じられ、とても嬉しくなる。