「問題?我が社には特にないな〜」と、とある社長から言われた。
かなり昔の話だ。
その会社からコンサルティングの依頼を受けた訳ではないので、
社長の話が真実だったのかどうかはわからない。
問題がないのか、それとも、単に見えてない、見ようとしていないだけなのか。
問題がないというのは、レアな状況
問題がひとつもない企業というのに出会ったことはない。
もしかしたらどこかにそんな幸福な企業が存在するのかもしれない。
でもそれはきっと一瞬のことで、長続きはしない。
環境は移り変わり、どこかで新たな「問題」が生じる。
見えてないことを疑う
問題を見つけるのは難しい。アインシュタインだったか、
問題を見つければ8割は解決だ、みたいな事を言っていた。
見えていない問題を白日の下にさらす。
社長や従業員が見て見ぬふりをしている問題を外部の視点から指摘する。
もやっとして問題に形を与え、言葉や図で示す。
経営コンサルタント(中小企業診断士)の能力とはすなわち、
問題の発見能力の深さと広さ、そしてそれを言語化する能力だと言えるかもしれない。