「正しい」ことは、ひとつではない。
経営コンサルタントみたいな仕事をしていると、
複数の「正しさ」が衝突する場面によく遭遇する。
社長の正しさ、従業員の正しさ。
コンサルの正しさと現場の正しさ。
税理士の正しさとコンサルの正しさ。
自社の正しさと取引先の正しさ。
自社の正しさと競合他社の正しさ。
日本の正しさと、某国の正しさ。
どちらかが嘘をついているわけではない。
それぞれの立場でみれば、全部「正しい」ことなのだ。
数学の問題みたいに答えが一つになればいいのだけれど、
現実社会はそう簡単にはいかない。
自分の正しさに固執していたら、事態は何も進まない。
自分が絶対に正しいと信じてしまうと、
視野が狭まってしまう。
「正しくない」(と思っている)
相手を馬鹿にしたり、軽んじたりする。
正しさはいくつもある。
関係者の数だけ「正しさ」がある。
「正しい」かどうかを気にするのではなく、
「目的を達成できるか」を意識しよう。
自分の意見が通らなくても、
結果として目的が達成できるのなら、
何も問題はないじゃないか。