「第三者的な視点で」と言われるが、これがなかなか難しい。
自分自身のこだわりや癖のようなものは思考に関わってくるし、
少しでもその物事と関係すれば、もう第三者ではなくなる。
第三者として評論家的に関わっている限りでは、床屋で政治に文句を言っているのと何も変わらない。
その物事に影響を及ぼそうとすれば、どうしても「第三者」という立場を捨てる必要があるだろう。
誰にだって、何にだって、何か自分の利害が絡んでくる。
消費税を全廃しろと言っている人たちは、税制全体を俯瞰した上でそう主張しているのではなく、
所得税などの他の税金をそれほど払っておらず、それゆえに消費税の「痛税感」が大きいのかもしれない。
#例えば年金生活者。例えば零細自営業者。
#個人的には消費増税はイヤではあるが、子供や高齢者、やくざからも平等に徴収できるという意味で良い税金だとも思っている。
国家のために、会社のために、家族のために、と言っている人たちは、
その主張によって得られる利益があるのかもしれない。
それは金銭的なものだったり、対立する組織なり個人なりの排除だったり。
難しいのは、自分の利害を意識せずにでやっているように見える人たちも多数存在するということだ。
その主張が自分の利益になることを気づいていないのか、意識的に無視しているフリなのかは知らないが。