6年前の自分に

手帳とコーヒー

日記アプリ「Day One」を使っている。

過去の日記をさかのぼると、2012年1月24日に使い始めたようだ。
もう7年以上前になる。

Mac、iPhone,Androidに対応していて、日記データはクラウドに保存される。
日記は毎日書いているわけではない、気が向いた時にスマホやMacで記録している。一日に何回も書くこともある。
これまで1,733個の日記を書いたようだ。
内容は様々で、思いついたことを一行で書いていたり、やたら長い考察もある。

SNSでは本音はわからない

日記を書こうとアプリを立ち上げると「過去の同じに書いた日記」が表示される。
普通、過去の日記を振り返るなんて行為は、余程のことがない限りやらないと思う。
けれどこのアプリは、「過去の同じ日に書いた」というくくりで、過去を振り返ることを促してくれる。

SNSに書かれた内容はその人の本音ではない。
誰かに見られること、評価されることを意識した上で、それでも本音を書ける人というのは稀だ。
もちろん自分も例外ではない。SNSには「綺麗な」自分か、「面白い」自分か、上澄みを見せるだけだ。

一方、Day Oneに書かれた内容を誰かに見せることはない。
つまりここに書かれている文章は、虚飾のない、自分の当時の「本音」ということになる。
弱音も吐いているし、差別的な言辞もある。
理不尽な怒りも、理由のわからない悲しみも。

6年前の自分に言いたい

先日、たまたまDayOneに出てきた6年前の同じ日の日記を見た。
面白いもので、現在の、2019年の自分とまったく同じことで悩んでいた。
自分はあまり成長していないのかもな、と苦笑してしまう。

反対に、当時はこんなつまらないことで悩んでいたのか!という内容もあった。
一番は会社の業績に対する不安だ。売上目標に届かないことを悩んでいる過去の自分がそこにいた。
6年前といえば、自宅兼事務所で、従業員もおらず、ひとりで全ての仕事をやっていた。
売上は少なく、自分が食べていく分には充分ではあるものの、余裕があるとはとても言えない状況だった。

それから6年が経った。
会社は法人となり、有能なスタッフに恵まれ、当時届かなかった売上目標はとっくに越えてしまった。
東北や沖縄といった遠隔地の企業からも依頼が来ている。

6年前の自分が目の前にいたら言ってやりたい、「そんなことで悩むくらいなら、もっと仕事をしろ」と。

もっとも、6年前の不安に包まれていた自分は、2019年の私が言うことなんて意に介してはくれないだろうけど。

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