クライアント先の会議に出てくる資料を確認していたら、#DIV/0!の文字が大量に。
#DIV/0!
売上を分析する資料には、前年比や予実対比として何らかの「割合」を出す場合があります。
たとえば、昨年のA社に対する売上がゼロだったのに、今年は100万円だったとすると、比率を計算するときに「ゼロで割り算」することになります。
算数上?ゼロで割り算することはできないので「#DIV/0!」というエラーメッセージが出ます。
表のなかに大量の「#DIV/0!」が出ると、表の見やすさが損なわれます。
ゼロで割り算することは、計算式で比率を出す以上仕方がないので、#DIV/0!を表示しないようにしましょう。
関数を使って#DIV/0!を消す
iferror(イフエラーと読む)関数を使うことで、#DIV/0!を消すことができます。
iferrorは、エラー(間違い)を検出する関数です。上記の画像にあるように、計算式(ここでは比率の計算)がエラー(#DIV/0!はエラーの一種)だったら、空白(””)を表示する、という意味になります。
実際にこの関数を使った結果を見てみましょう。
三行目と四行目はAとBの数字は一緒ですが、四行目はiferror関数を使うことで#DIV/0!の表示を消しています。
印刷時だけ#DIV/0!が表示されないようにする
画面上では#DIV/0!を表示させた方がよい(間違いの場所を見つけやすい)が、印刷時だけは非表示にしたい方もいると思います。
その場合は、エクセルの上部メニューから「ファイル」→「印刷」→「ページ設定」→「シート」→「セルのエラー」ドロップボックスを「<空白>」にすることで、印刷時のみ#DIV/0!を非表示にできます。
資料から「ノイズ」を極力排除する
数字が並んだ資料のなかに「#DVI/0!」という異質な文字が紛れ込んでいれば、資料の可読性を損ないます。
社長や上司、取引先や金融機関に見せる資料なら、作成者の主張を通すためには見やすさにもある程度配慮する必要があるでしょう。