中小企業の社長、特に創業者という人種は、良くも悪くも変わった人が多い。
それはそうだろう、自分でもやってて思うが、こんなリスクたっぷりでかつリターンが予測できないことなんて、正気の人間がやれるものではない。
合理的に考えれば大企業のサラリーマンをやりつつ転職しやすいスキルを蓄えるのが一番だ。
雇われ社長がゴール、というのがもっともクレバーだと思う。
で、社長のその「変わった面」がプラスに働くこともあれば、マイナスになることもある。
これは会社・組織のステージによっても変わる。創業期にはうまくハマっていた社長のキャラクターが、
成熟期には足かせになることもある。(そういえば、スティーブ・ジョブズも一度アップルを追い出されている)
経営コンサルタントとして企業の課題発見を手伝っていると、
「これ、社長が考えを改めれば全ての問題は解決するじゃないか」と呆れることも(ごくたまに)ある。
もちろん、創業社長をすげ替えることはできないし、性格もまあよほどのことがないと変わらないだろう。
そこで、もっとも効果的な「社長退任」案は廃棄し、次点の改革案を提案することになる。
どんなに効果的だとしても、実行することが不可能な提案をする意味はないから。