ビジネスは資料で成り立っている。
社内外の人に何か説明して理解しもらう、説得して行動を促すなど、いろいろな場面で必ずといっていいほど文書や図表の提出が求められるはずだ。(口頭で済ませると、後から揉める事になる)
「その文書は、誰が読むもので、読んだ方に何を促したいものか」ということをしっかりと考えてから資料を作り始めよう。
たとえば、あなたが自社の社長から事業計画資料の作成指示を受けたとする。
その事業計画はいったい誰に見せるものだろう?
それによって内容が異なってくる。
銀行に提出するのであれば、予想損益や資金繰りの詳細が重要になってくるだろう。
社内で従業員に見せるのであれば細かい数字よりも経営理念や目標が大事になるだろう。
読み手が資料に書かれた内容についてある程度詳しければ、背景や用語の説明は省いてもいい。
逆に、読み手が素人であれば、かみ砕いた説明が必要になるはずだ。
ただ状況を説明する資料であればデータの羅列と見解だけでもいいだろう。
しかし、読み手に何らかの行動を促す資料であれば、行動案の提示やメリット・デメリットの説明が必須だ。
ここが曖昧な資料を作ると、読み手から「で、どうすればいいの?」と聞かれて返答に窮してしまうことになる。