気がついたら自分は「工場長」になっていた。
なのにまだ、自分では「職工」だと勘違いしている。最近それに気づいた。
新型コロナウィルスの影響がまだまだ残る社会だが、幸いなことに当社への仕事の依頼はひっきりなしに届いている。
何年も前から、全部自分でやろうとしても、とうてい間に合う分量ではなくなっていた。
当社を頼っていただける方を、無碍に断ることはできない。
もちろん限度はあるが、できる限り対応したいと思っている。
仕組みを回したが
なので人を雇い、仕組みを作った。
完全ではないけれど、おおむね上手く機能していると思う。
ただ、特にここ最近、自分自身の仕事に対する「満足感」が減っているように感じて、もやもやする。
自分の手を離れる作業が増えて、仕事の手応えのようなものを失っているのかもしれない。
全体のコーディネート、各案件の方向性決定に関してはいまだに自分でやっているのだが、
どうもしっくりこない。
プレイヤー気分が抜けていない
たぶん自分はまだプレイヤー、職人、職工のマインドが抜け切れてないのだろう。
自分で全部の工程にかかわりたがっている。
今の仕事量では、それができないことも承知しているのに、そうしたいと思ってしまう。
本来は「工場長、マネージャー」として、全体を監督する立場としてのマインドを持ち、仕組み(システム)が上手く動いていることにこそ満足すべきなのだろう。
いつまでもプレイヤー気分ではいけない。
このままでは、スタッフやパートナーの仕事ぶりを見て、「私の方が上手くやれる」などと思って、彼らの成長を待たずに仕事を奪ってしまう、なんというかダメなマネージャーになってしまいそうだ。
実際には、自分でやる時間なんて到底取れないくせに、そのことを忘れて、「やっぱり俺がいないとダメだ」なんて思ってしまう。
早く工場長にならなければ。