有名な本「7つの習慣」の著者、スティーブン・コヴィーはこう言った。
Begin with the end in mind.
終わりについて考えて始めろ
似たような西洋の言い回しもあるようだ。
Think of the end before you begin.
始める前に終わりについて考えなさい
落としどころを見つける
終わりについて考える、日本では「落としどころ」という言葉が当てはまるだろうか。
筆者はどんな打合せや議論でも常に「落としどころ」を考えて臨んでいる。
議論のための議論をしたいわけではない、なんらかの結論を出さなければ意味がない。
自分としてはこういう結論に持っていきたいという「落としどころ」を設定しておかないと、
議論がとっちらかってしまうからだ。
妥協は悪か
落としどころという言葉を嫌う人も居る。
言葉のイメージを「なあなあで妥協する」と捉えているのだと思う。
私は、妥協というのは悪いことではないと思っている。
一切妥協しない人間というのを思い描けば、その人が社会生活を営むことが難しいのがわかるはずだ。
だれもが多かれ少なかれ妥協をしている。
ならば、話の流れのなかで自分にとって不利な妥協をせずに済むよう、
あらかじめ落としどころを設定(できれば複数)しておくのが合理的だろう。