初期条件でのささいな違い(プラスのフィードバック)

誰でも最初は初心者なわけで。

スタートラインは皆一緒だ、
特に新しい分野においては。

当社の補助金支援事業もそうで、
6年ほど前に知人の紹介で
はじめてこの仕事をした。

その時点ではもちろん経験ゼロ。

依頼を受けた補助金も、
始まったばかりの制度で
皆手探りでやっていた。

制度を勉強し、どうやったら
結果が出せるかをとことん考えて、
なんとかその企業は採択(合格)された。

社長が弾んだ声で私のケータイに
御礼の電話をしてきてくれた。
#そのとき私は公園を歩いていた。
#今でも覚えている。

転がる石のように

その補助金は、採択者一覧に
申請を支援した企業(つまり、当社)
の名前も併記される形式だった。

採択者リストを見て、
「フロウシンクは申請を助けて
くれるのか」と、当社に依頼
してくれる方が数社あった。

クライアントを紹介してくれる会社もあった。
当初は商工会や商工会議所が主だったが、
そのうちに金融機関や商社、メーカーなど
からの依頼も増えた。

依頼が増えれば、母数が増える。
採択率は毎回変動するが、母数が多ければ
採択される企業の絶対数は増えていく。
すると、採択者一覧に当社の名前が増え、
リストの中で目立つようになる。
それを見た企業からさらに依頼が来る。

プラスのフィードバックを繰り返す

これはシステム思考で言うところの、
プラスのフィードバック(ループ)、
という奴だ。

初期条件でのささいな違いが、
時間が経つと増幅されていき、
ついには大きな差になる。

いまでは、この分野においては、
全国から依頼が来るようになった。
九州の、福岡県の小さな中小企業診断士の
会社にだ。本当にありがたい。

ちょうどこのブログは関西出張中に
書いている。大手税理士法人の紹介を受け、
現地の某メーカーとの提携の話を
進めているところだ。

もはや模倣は難しい

当社である必然はなかったと思う。
たまたま依頼を受け、
(努力はしたが)たまたま上手くいき、
それがたまたま宣伝に
つながる制度であったので、
マーケティングに活用させてもらい、
出会ったパートナー企業にも恵まれ、
こうやって事業を拡大することができた。

6年前の時点なら、
他の中小企業診断士や
経営コンサルタントでも
同じことがやれたと思う。

でも、いまはもう難しい。

この6年で当社が築いた
営業ノウハウと
内部の業務プロセス、
何よりも顧客からの信用は、
簡単には模倣できないからだ。

赤の女王仮説

もっとも、いまの立場に安穏としていたら
この優位性(と、私は思っている)も
失われてしまうだろう。

It takes all the running you can do, to keep in the same place.
その場にとどまるためには、全力で走り続けなければならない。

ルイス・キャロル作「鏡の国のアリス」の
登場人物、赤の女王のセリフが示唆するように。

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