緊急事態宣言解除の解除と、特に代わり映えしない日常

当社の所在地である福岡県。先日、緊急事態宣言が解除されました。

とはいえ、飲食店は相変わらずの時間制限。
1時間延長されましたが、その効果がいかほどのものかを検証したデータを寡聞にして知りません。

緊急事態宣言全体を通して疑問なのですが、これ、効果あったんですかね?
少なくとも、多数の業種を苦境に追い込むことに見合うだけの効果が。
宣言発出地域とそうでない地域で減少幅にさほど違いが見られないようにも思います。

民間企業なら社長がとっくに更迭されているレベルの業績悪化(GDPを業績と言っていいかは置いておいて)ですが、国家の運営はまた違うのでしょう。
国民は解雇もできないですし、(選挙を通じた一種の)株主でもあります。
解雇できない社員かつ株主である彼らの命がかかっているのだとすれば、コストパフォーマンスを無視した対応も致し方ないのでしょう。
リスクが高いと言われる高齢者は、「上得意」です。政府にとっては選挙に投票してくれる。医療機関にとっては、病院に通ってくれる。

マスクだって「効果はゼロではない」と言われれば、「そりゃそうですね」としか返答できません。
メリットデメリットを比較してプラスになるのか、プラスになるとしたらそれはどの程度なのか、という議論はあまり好まれないようです。
昨年の今頃は、マスクは一時的なもので、いずれ装着しなくてもよくなると思っていましたが、最近はもう「残りの一生はマスク装着で過ごさねばならないのではないか」という気がしてきました。
だって、「効果はゼロではない」のですから。

雇用調整助成金などもそうですが、本来は短期間で終わらせるはずの、副作用も強い過激なプランを長期間続けるとどうなるかというのは、企業経営にも示唆的です。
落とし所を決断できず、ずるずると引き伸ばすと、どうなるのか。経営者として身につまされます。

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